まっとう中央病院 泌尿器科
(公立松任石川中央病院 泌尿器科)
検診でPSA高値を
指摘された方々へ
2024年2月15日
当科では以前より前立腺癌診断に高レベルな診療技術を積極的に取り入れ,受診された方へ最大限の還元ができるよう取り組んで参りました.
先般,本邦でも保険収載された「前立腺ヘルスインデックス(phi)」を前立腺特化型MRIと組み合わせることにより,「寿命に影響しない前立腺癌(本来,診断しなくてもいい前立腺癌)」を極力排除し,「寿命に影響する前立腺癌(治療介入すべき前立腺癌)」を確実に拾い上げることを目的とし診療しております.
検診や人間ドックでPSA高値を指摘され,心配されている諸兄に貴重なお時間を無駄にせず診断・治療まで一貫した体制をご提供いたします.
詳細は当科外来までお気軽にお電話ください.
(例)
検診でPSA高値指摘
↓
当科にて基本検査
(問診,前立腺超音波検査)
phi測定,前立腺特化型MRIの予約
↓
これらの結果から症例個別の要素(年齢,前立腺体積,家族歴,検査歴など)を考慮し,前立腺生検が必要かどうか判断
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前立腺生検が必要と判断された場合,TRUS/MRI画像融合下前立腺生検で病変を疑う領域をピンポイントで狙撃生検(系統生検も同時施行)
MRI超音波融合画像前立腺生検 専用特集ページを掲載しました!
2023年9月19日
2018年12月から開始いたしましたMRI-経直腸的超音波融合画像ガイド下前立腺生検,すでにたくさんの患者さまに受けていただき,2023年9月現在,ついに500症例を超えました.当院含めた多施設の取り組み(先進医療A)を厚労省に認めていただき,2022年4月からは保険収載されました.高度な穿刺技術で患者さまの求める「診断精度」にお応えします.前立腺がん診断における必須の技術であることを確信しています.ご相談は当科外来までお気軽にお尋ねください.専用の解説ページを設けましたので,ぜひご覧ください.(画像クリックでリンクします)
2022年 第47回
泌尿器腹腔鏡ビデオ講習会
満員御礼!
(日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会,日本泌尿器科学会共催)
2022年7月16日
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会教育事業の一つとして本日7月16日,「泌尿器科腹腔鏡ビデオ講習会」がWEB開催されました.当科の前田がプレゼンター講師として講演いたしました.120名を超える泌尿器科の先生方にご参加いただき厚く御礼申し上げます.本当にありがとうございました.
腎癌に対する
ロボット手術
我々の成績
2022年6月26日
腎癌に対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術で手術の質を評価する指標として,三冠達成率(阻血時間25分以内,断端陰性,周術期合併症なし)があります.
我々の成績は全68症例で三冠達成が82.3%に達します.
確かな技術で患者さまのご期待に応えます.
泌尿器科外来からの
お知らせです
毎日,当科外来診療へ大勢の受診者さまにお越しいただいております.そのため診察までの待ち時間が長くなっております.
ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません.
ひとりでも多くの受診者さまに最適な医療を提供させていただくため,何卒,ご理解のほどよろしくお願い申し上げます.
男性不妊症に対する
「精索静脈瘤手術」
男性不妊症に対する「精索静脈瘤手術」.
技術を要しますが治療成績の良い「顕微鏡下精索静脈瘤結紮術」を以前より当科では積極的に行っております.多数の実績ございますので,ぜひご相談ください.
前立腺生検陽性予測モデル 作成しました!
2020年6月6日
当科で施行したMRI/TRUS画像融合下前立腺生検の実際臨床データ100症例分を使用し,機械学習・ニューラルネットワークを利用した「前立腺生検陽性予測モデル」を構築しました.患者さまが前立腺生検を考慮する際の判断材料の一つとなるよう,ご提供が可能です.
説明変数(年齢,PSA,前立腺サイズ,直腸診,以前の生検歴,家族歴,病変のPIRADSカテゴリー)ニューラルネットワーク・勾配ブースティング木複数モデルのアンサンブル構築分類精度(AUC):76.03%正確度(accuracy):75.00%
適合率(precision):73.08%
感度(recall):77.55%
前立腺癌術後尿失禁に
対する保存的ケア:
陰茎圧迫器具
2019年11月24日
NHKの全国放送で,我々の開発した陰茎圧迫器具を紹介していただきました.
ご支援いただきました皆様に熱く御礼申し上げます.
下記の要点をまとめましたのでご理解のほど,よろしくお願いいたします.
また当ホームページに専用解説ページを設けました.あわせてご覧いただければ幸いです.
(適応症例や使用方法,注意点などが記載されています.)
【注意点その1】本器具の対象は「前立腺癌術後尿失禁(多くは腹圧性尿失禁の状態)」です.切迫性尿失禁が主なものについては適応外です.
>>切迫性尿失禁は,過活動膀胱などで特徴的な「膀胱が過敏な状態のため,おしっこががまんできない」状態のことです.これには専用の内服薬(β3アドレナリン受容体作動薬や抗コリン薬)があり,そちらのほうが適している場合が多いです.前立腺癌術後尿失禁は,括約筋機能不全が原因ですので,日本語で表現すると「尿ががまんできない」となりますが,がまんできない原因が違います.
【注意点その2】本器具は,あくまで姑息的な手段であり,尿失禁状態が根治するものではございません.基本である骨盤底筋運動を継続してください.
【注意点その3】前立腺癌術後尿失禁の根本的治療は,「人工尿道括約筋手術」です.本器具はこれらの治療を代替するものではなく,あくまで一時的な尿失禁量を低下させる目的のものです.
【注意点その4】本器具の適切な使用においては,陰茎皮膚障害や虚血などの有害作用は認めておりません.しかし過度な締め付けや想定外の使用方法では,人体に影響がでてくる可能性があります.正しい使用方法を遵守してください.
【注意点その5】陰茎が小さい,もしくは埋没陰茎(陰茎根部・恥丘付近の脂肪が多い方)の場合,本器具を装着できないことがあります.
ホームページ閲覧
15,000ビュー達成!
2023年3月17日
おかげさまで当ホームページの閲覧カウンターが15,000を超えました.これからも地域の皆様にレベルの高い医療をお届けするべく努力を続けたいと存じます.どうぞよろしくお願いいたします.
前立腺癌に対するロボット手術
我々の成績(更新!)
2022年6月26日
確実に前立腺癌を切り取ること→手術時にいかに丁寧に組織を扱い,適切な切除ラインで切り取っているかの指標として断端陽性率(数字が低いほど優れている)があります.
直近100症例の成績は;
全断端陽性率 5.0% (pT2症例限定だと2.6%)
さらに術後尿失禁回復までの期間を短縮するため我々独自の術中スリングを再建術に組み込むことで神経非温存症例でも術後早期から優れた尿禁制が得られております.
(トピックスのコーナーをご参照ください.)
確かな技術で地域の皆様に最良治療選択肢を提供してまいります.
北陸3県で1番最初の
ロボット支援腹腔鏡下腎摘除術施行
2022年4月1日
本年度の診療報酬改定で保険収載されたばかりの新しいロボット手術「ロボット支援腹腔鏡下腎摘除術」を本日当院で行い,無事成功いたしました.ロボットによる「高精度・低侵襲」な手術を,地域の患者さまにご提供いたします.
当科で施行されたロボット手術が500症例を超えました
2024年4月20日
当科で行われたロボット手術が累計500症例を超えました.ここまで多くのご支援をいただきました関係各所および地域住民の皆様に厚く御礼申し上げます.今後もよりいっそう質の高い手術をご提供すべく全力で取り組みたいと存じます.どうぞよろしくお願いいたします.
bodyDWI 泌尿器悪性腫瘍の転移評価に優れた能力を発揮します
当院でも bodyDWI による転移巣評価が可能です.(別名で whole body MRI や DWIBS とも呼ばれています.)とくに進行前立腺癌骨転移病巣の評価には,絶大な威力を発揮します.加えて治療効果の反映に優れていること,造影剤不要で費用も安いことなどが特徴です.当科では FDG-PET ももちろんですが,bodyDWI による連続的な病期評価を採用し,治療戦略を判断しています.
陰茎圧迫器具「TOMERE」 大地に立つ
2019年11月6日
11月5日,新型陰茎圧迫器具・TOMEREを実際の日常診療で患者さまにお渡しすることを開始いたしました. ここまでの長い道のり,皆様のご支援があってこそ達成できました. 本当にありがとうございます.
今後ともどうぞよろしくお願いいたします.